健康面を考慮して紙巻きタバコからプルームテックへの切り替えを検討している方にとって、加熱式タバコの有害性や肺がんリスクの有無は重要なポイントでしょう。
結論からお伝えするとプルームテックにも肺がんの発症リスクがある以外に、呼吸器疾患や化学物質過敏症になる可能性があります。
本記事では「プルームテックで死亡した事例がある」という噂の真偽や、副流煙による赤ちゃんへの健康被害も解説するので、加熱式タバコの健康リスクが気になる方は必見です。
目次
プルームテックによる健康被害や癌のリスクについて解説
Ploom TECH(プルームテック)はJTから販売されている低加熱式電子タバコですが、健康被害の有無や肺がんの発症リスクについて知りたい方も多いようです。
結論から言うとプルームテックの喫煙にも肺がんやその他の癌を発症するリスクが指摘されており、吸い過ぎると自身の健康を損ねる可能性があります。
まずはプルームテックによる健康被害の有無や肺がんなどの発症リスク、プルームテックプラスを始めとしたプルームシリーズ内で有害性を比較した結果から確認してみましょう。
プルームテックの使用は肺がんのリスクを高める
プルームテックの使用は肺がんのリスクを高めるほか、損傷した臓器の修復速度に影響を及ぼすことが判明しています。
前提としてプルームテックで発生する水蒸気には「水・ニコチン・グリセリン・プロピレングリコール・香料」などの成分が含まれており、これらを吸引することで喫煙の満足感を得るのが加熱式タバコの仕組みです。
しかし水蒸気化したニコチンを吸引すると、肺・心臓・膀胱の修復を行う酵素の働きが損なわれることが海外の研究で報告されており、決してリスクが低いタバコとは言えません。
プルームテックは肺がん以外にも様々な癌の原因になる
プルームテックの喫煙によって発症するリスクのある癌は、肺がんだけではありません。
喫煙との因果関係が大きな癌と喫煙によって発症する可能性のある癌を以下にまとめているので、健康面のリスクが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
プルームテックの喫煙は様々な癌の発症に繋がる可能性があるため、健康を意識するのであれば禁煙も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
| 喫煙と因果関係が大きな癌 | 肺癌・喉頭癌・食道癌・膵臓癌・口腔・中咽頭・下咽頭癌・腎盂尿管癌・膀胱癌など |
|---|---|
| 喫煙との因果関係が弱いが関係する癌 | 腎細胞癌・胃癌・肝癌・骨髄性白血病 |
プルームエックスはプルームテックより害がある
プルームテックの発売元であるJTの調査によると、同じシリーズで有害性を比較した場合、プルームエックスはプルームテックよりも害があることが分かっています。
有害物質が多い主な理由として、プルームエックスはプルームテックと異なり高温加熱方式を採用しているため、タールの発生量が増えてしまうことが考えられるでしょう。
ニコチンやタール以外にもアセトアルデヒド・ホルムアルデヒド・一酸化炭素といった健康懸念物質も含まれているので、プルームテックの比較する際の参考材料にしてみてください。
プルームテックにタールやニコチンは含まれる？
Ploom TECH(プルームテック)を含む加熱式タバコは紙巻きタバコより有害物質が少ないイメージが浸透していますが、タールやニコチンは含まれているのでしょうか。
結論から言うと、プルームテックにも紙巻きタバコと同じくニコチンが含まれていますが、加熱方式の違いから発がん性のタールはほとんど発生しません。
ここからはプルームテックの喫煙の仕組み・基本情報と、たばこスティックに含まれるタールやニコチンの詳細について解説していきます。
プルームテックの基本的な仕組み
低温加熱式タバコに分類されるプルームテックシリーズは、粉末状のタバコ葉を内蔵したタバコカプセルとリキッドを用いて喫煙します。
プルームテック本体にセットしたリキッドを電気熱で加熱して、発生した水蒸気がタバコカプセルを通過することでニコチンや香料を吸引できる仕組みです。
タバコ葉を燃焼させる紙巻きタバコと比べて、プルームテックなどの加熱式タバコは煙の匂いが大幅に軽減されている点が、人気を博した理由のひとつと言えるでしょう。
プルームテックはタールが発生しない
プルームテックは発がん性のタールが発生しない点も、紙巻きタバコとの大きな違いと言えるでしょう。
紙巻きタバコの燃焼温度が500℃に到達すると多量のタールが発生しますが、プルームテックはリキッドの水蒸気を通してニコチンを吸引するためタールがほとんど発生しません。
プルームテックなどの加熱式タバコが「紙巻きタバコより有害物質が少ない」と言われる大きな理由は、加熱方式の違いにあるということです。
プルームテックはニコチンを含む
プルームテックの喫煙ではタールがほとんど発生しないと解説しましたが、依存性のあるニコチンは含まれているので注意が必要です。
前述したように、プルームテックはリキッドの水蒸気がタバコカプセルを通過してニコチンを吸引する仕組みになっているので、タバコがやめられなくなるリスクは存在します。
またニコチンは動脈硬化を引き起こして心臓や脳の疾患に繋がるリスクがあることからも、「プルームテックはタールが少ないからリスクが低い」とは一概には言えません。
プルームテックを吸い過ぎると体調不良になる？
Ploom TECH(プルームテック)は有害性の低い加熱式タバコとはいえ、他のタバコと同じように吸いすぎによって体調不良になる可能性は十分にあります。
リキッドの水蒸気を吸引することによって呼吸器疾患を発症するケースや、加熱式タバコの吸い過ぎによって化学物質過敏症を引き起こすリスクなども考慮しなければなりません。
続いてはプルームテックの喫煙による体調不良や有害性の詳細「プルームテックの喫煙によって死亡した人がいる」という噂の真偽を確認していきましょう。
プルームテックを吸い過ぎると呼吸器疾患になる危険がある
プルームテック吸ってみたけど喉の違和感やべぇ〜〜〜〜、紙とか吸ってる人これよりすげえんやろなぁ
— ギルバリス🍃 (@OOOtajador) January 28, 2023
過度なプルームテックの吸引は肺炎などの呼吸器疾患になるリスクがあると言われており、紙巻きタバコとは異なる健康被害にも注意が必要です。
日本禁煙学会の報告では、リキッドの主成分であるプロピレングリコールを大量に摂取することで気管支や肺の損傷を引き起こす可能性があると指摘しています。
元々体質的に喉が弱い方などはプルームテックの喫煙で症状が重くなることも考えられるため、万が一咳や喉の痛みといった症状が見られる場合は直ちに喫煙を中止してください。
プルームテックを吸い過ぎると化学物質過敏症になる危険もある
プルームテックの喫煙量によっては化学物質過敏症を発症する危険性もあります。
化学物質過敏症とは、柔軟剤や芳香剤など日用品などで使用される化学物質に触れたり吸引すると、頭痛や体のだるさを感じるようになる症状のことです。
プルームテックなどの加熱式タバコに含まれる化学物質を大量に摂取することで、タバコそのものが吸えなくなったり、日常生活に支障をきたす可能性がある点に注意しなければなりません。
プルームテックが原因で死亡した例は無い
ごく一部で「プルームテックで死亡した人がいる」と噂されているようですが、日本でプルームテックによる死亡者が出たケースはありません。
確かにアメリカではフィリピン製電子タバコのリチウムイオン電池が爆発して男性が死亡したケースがありますが、日本でそのような事故例はないので安心してください。
ただし直接的な原因とはならずとも、過度なプルームテックの喫煙によって重篤な病を発症することで結果的に死亡してしまう可能性については十分に留意しておく必要があるでしょう。
プルームテックは赤ちゃんに悪影響？健康被害の有無を解説
Ploom TECH(プルームテック)などの加熱式タバコは紙巻きタバコよりも有害物質が少ない喫煙方法ですが、赤ちゃんにどの程度の影響があるのかが知りたい親御さんも多いでしょう。
結論から言うと両親の喫煙による母乳への影響や副流煙によって、赤ちゃんに悪影響や健康被害が及ぶだけでなく、最悪の場合死亡するケースがあることが分かりました。
最後にプルームテックの喫煙で想定される赤ちゃんに健康被害が及ぶ3つのケースを解説するので、赤ちゃんや小さなお子さんの居るご家庭の方は特に注意深く確認してください。
- 副流煙
- タバコカプセルの誤飲
- 乳幼児突然死症候群のリスク
プルームテックによる赤ちゃんへの害：副流煙
プルームテックが赤ちゃんに与える害や影響1つ目は、副流煙です。
加熱式タバコの副流煙を赤ちゃんが受動喫煙することによって、低身長で発達が止まる・知能指数の低下・呼吸器疾患のリスクが高まるなどの危険性があります。
赤ちゃんの健全な発達に深刻な悪影響を及ぼすため、プルームテックの副流煙が届かない場所で喫煙することを心がけましょう。
プルームテックによる赤ちゃんへの害：タバコカプセルの誤飲
プルームテックが赤ちゃんに与える害や影響2つ目は、タバコカプセルの誤飲です。
タバコカプセルの誤飲による窒息やタバコ葉による急性ニコチン中毒は、最悪の場合赤ちゃんの死亡に繋がるおそれがあります。
小さくて掴みやすいタバコカプセルは赤ちゃんの興味を引きやすく危険なので、高い場所や赤ちゃんが入れない部屋など手の届かない場所で保管・処分してください。
プルームテックによる赤ちゃんへの害：乳幼児突然死症候群のリスク
プルームテックが赤ちゃんに与える害や影響3つ目は、乳幼児突然死症候群リスクの増加です。
赤ちゃんに母乳を与える母体が加熱式タバコ・紙巻きタバコを吸うと、非喫煙者に比べて乳幼児突然死症候群のリスクが5倍になることが報告されています。
乳幼児突然死症候群のリスク以外に赤ちゃんに与える影響として不眠・嘔吐下痢・体重増加不良・早期離乳などが考えられるので、取り返しのつかない事態になる前に禁煙しましょう。
プルームテックは害だらけ？肺がんで死亡する噂や赤ちゃんへの悪影響まとめ
本記事ではPloom TECH(プルームテック)による肺がん発症リスクなどの有害性の有無や、死亡する噂・赤ちゃんへの悪影響について解説しました。
プルームテックはタールがほとんど発生しない点がメリットですが、肺がんやその他の癌・呼吸器疾患・化学物質過敏症になるリスクが指摘されているため、まったく害のないタバコとは言えません。
特に生まれて間もない赤ちゃんがいる家庭でプルームテックを喫煙すると場合によっては死亡事故に繋がるケースもあるため、喫煙ペースや場所には十分な配慮が求められます。
