喫煙者であれば一度は体験してみたい手巻きタバコですが、紙巻きタバコと比べてどんなメリット・デメリットがあるのか気になったことはありませんか?
紙巻きタバコと同様に健康面での危険性があったり、扱いが難しかったりとデメリットがないわけではない手巻きタバコですが、一方でコスパが良い、自由度が高いなど始めるメリットがいくつかあります。
この記事では手巻きタバコのメリットとデメリットに加え、健康面での危険性のほか、手巻きタバコの始め方から楽しみ方まで詳しく解説していきます。
目次
手巻きタバコとは?
そもそも手巻きタバコとはどのようなタバコを指すのでしょうか。
ここでは、手巻きタバコの基礎知識と紙巻きタバコとの違いについて解説していきます。
手巻きタバコの基礎知識
手巻きタバコは必要な素材をカスタマイズし、自分で巻いて楽しむ自作タバコです。
作り方は手だけで巻く方法だけでなく、ローラー(ローリングマシン)を使って作る方法もあります。
シャグ、ペーパー、フィルターはそれぞれ多くの種類があり、組み合わせによって味わいや吸い心地を自分で調整することが可能です。
タバコを吸うだけでなく、一から作る工程そのものを楽しむ喫煙方法で、慣れていけば手巻きタバコを作ること自体がリフレッシュやリラックスにもつながります。
その自由度の高さから、1つの嗜好として長年愛煙家のなかで楽しまれている喫煙方法です。
紙巻きタバコとの違い
手巻きタバコと紙巻きタバコの大きな違いは製造方法にあります。
喫煙者が自らの手で巻くのが手巻きタバコであり、工場で均一に大量生産されるのが紙巻きタバコです。
手巻きタバコは1本ごとに作るため仕上がりに個体差が出やすい一方で、紙巻きタバコは工場生産のため品質や味が安定しているという特徴があります。
| 手巻きタバコ | 紙巻きタバコ | |
|---|---|---|
| 製造方法 | 手作り | 工場で大量生産 |
| 味 | 味にばらつきが生まれる | 味が均一 |
| 吸うまでの時間 | 吸うまでに時間がかかる | すぐに吸うことができる |
| 保管・保存 | 保管や携帯がしにくい | 保管や携帯がしやすい |
| 特徴 | 自分好みに作ることができる | 一定の味が保証されている |
手巻きタバコを始めるために必要なもの
手巻きタバコを始めるためにはシャグ、ペーパー、フィルターが必要です。
必要に応じてローラーなども使うことがありますので合わせて紹介していきます。
シャグ(タバコ葉)
シャグとはタバコの葉のことを指します。
シャグは紙巻きタバコと同様に銘柄ごとの違いがあり、さらにフレーバーや味わいの調整幅も広いため、好みに合わせて選びやすいのが特徴です。
シャグ同士を混ぜてオリジナルフレーバーのシャグを作ることもできるという、紙巻きタバコにはない大きな利点があります。
まずは知っている銘柄のシャグやノンフレーバー、オーガニックのシャグを選ぶことをおすすめします。
| 特徴 | |
|---|---|
| ノン フレーバー |
銘柄の特徴を捉えることができ、比較的吸いやすい |
| フレーバー | 銘柄によっては紙巻きタバコにはない味があり、シャグ独特の楽しみ方が広がる |
| メンソール | 他のフレーバーと混ぜることでメンソールの強さを自分好みに調整することができる |
| オーガニック (無添加) |
フレーバーや添加物が入っていないためタバコ葉本来の味を楽しめる |
ペーパー(紙)
ペーパーはタバコを巻く紙のことで、サイズや素材に違いがあり、これも好みにあわせて選びます。
サイズは約69mmのレギュラーサイズから約109mmのスリムキングサイズまであり、素材はパルプ・ヘンプ(麻)・バンブー(竹)などがあり、厚みにも違いがあります。
特に初心者におすすめのペーパーは、紙臭さがなく、よりタバコを美味しく味わうことができるヘンプです。
| サイズ | 長さ | 特徴 |
|---|---|---|
| シングル | 約69mm | 一般的なサイズ |
| ミディアム | 約78mm | 紙巻きタバコと同じくらいのサイズ |
| ロング | 約98mm | ロングサイズの紙巻きタバコと同じくらいのサイズ |
| スリムキング | 約109mm | スリムフィルターと合わせる |
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| パンプ | 木材が原料で一般的なペーパー |
| ヘンプ | 麻が原料で紙臭さが少ない |
| バンブー | 竹が原料で環境に優しい |
| 厚さ | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| フリーバーニング | 一般的なペーパーの厚さで早く燃える | 火をつけると燃えやすく、初心者でも巻きやすい | 紙の匂いでシャグの味がぼやける |
| スローバーニング | 薄いペーパーでゆっくりと燃焼する | 吸わないと自然に鎮火する | 初心者は巻きづらい |
フィルター
フィルターは紙巻きタバコでいうところの口元の部分です。
フィルターに関してもシャグやペーパー同様に種類がありますが、まずは好みの長さと直径を選びましょう。
長さは長くなるほど味はマイルドになり、直径は細いほど強い吸いごたえを味わえます。
特にスリムタイプは強い吸いごたえと見た目の美しさがあり人気のサイズです。
さらにフィルターは活性炭入りのものやメンソール入りのもの、フレーバー付きのフィルターまであり、シャグと合わせることでより味の広がりを楽しめます。
| タイプ | 長さ | 特徴 |
|---|---|---|
| レギュラー | 約15mm | 一般的なサイズ |
| ロング | 約20~23mm | 初心者におすすめのサイズ。口元が熱くなりにくい |
| スーパーロング | 約25mm | 長いほど味がマイルドになり、シャグが節約できる |
| タイプ | 直径 | 特徴 |
|---|---|---|
| レギュラー | 約7.5~8mm | 一般的なサイズ |
| スリム | 約6mm | 吸いごたえがあり見た目も綺麗 |
| スーパースリム | 約5mm | 細いほど吸いごたえが増す |
ローラー
タバコをより美しく、素早く、簡単に巻くことができるのがローラー(ローリングマシン)で、必ず必要なものではありませんが、あると非常に便利です。
ローラーは手動式ローラーやローリングボックス、自動ローラーなど種類がありますが、まずは安価で手に入りやすい手動式ローラーを使うことをおすすめします。
手動式ローラーは70mmと79mmというように長さにも種類があるため、好みの長さのローラーを選びましょう。
また、アジャスタブル機能が搭載されたモデルであれば、太巻きと細巻きの両方を作ることができ、スリムサイズのタバコも簡単に作れるため1つ持っていると便利です。
手巻きタバコの巻き方
次に手巻きタバコの巻き方について解説していきます。
初心者でも慣れれば綺麗に作ることができるため、焦らずゆったりと手で巻くこと自体を楽しみましょう。
手巻きタバコは素材を選び、作り、吸うという一連の工程すら楽しむ喫煙方法です。
タバコを巻く際にはシャグが散らばる可能性が高いため、余裕をもって作業できる場所でトレーなどの上で作業することをおすすめします。
【初級】ローラーで巻く方法
- ローラーにシャグとフィルターを入れる
- ローラーを手前に回して形を整える
- ペーパーを挟み込みのり面の手前まで巻き込む
- のり面を濡らしローラーを回して接着させる
初心者におすすめしたいのはローラー(ローリングマシン)を使う方法で、手で巻くよりも綺麗に早く巻くことができます。
シャグの量とシャグを均等に広げることに注意しながら巻いてみましょう。
ローラーで巻く良さは仕上がりの見栄えの良さとスリムサイズを簡単に作れる点にあり、慣れれば1分もかからず手巻きタバコを作れるようになります。
スリムタバコは見た目が美しいだけでなく吸いごたえも良くおすすめのサイズです。
スリムタバコは79mmのアジャスタブル機能が付いたローラーを選び、スリムサイズのフィルターを使い、細巻きで巻くと綺麗に作ることができます。
【中級】手で巻く方法
- ペーパーののり面が上奥になるように広げる
- ペーパーの上にシャグとフィルターをのせる
- 両手で形を整えながら巻いていく
- のり面を濡らしペーパーを接着させる
自分の手だけで巻く方法は慣れるまでに時間がかかりますが、手だけで巻くことができれば手巻きタバコの楽しさをより味わうことができます。
タバコを手で綺麗に巻くコツは、リラックスしながら力を抜いて巻いていくことです。
手先の無駄な力を抜いてゆったりと巻いていくことで余計な力が入らず、綺麗に巻くことができるようになります。
最初は不格好な1本になるかと思いますが、出来たこと自体が喜びとなり、吸った瞬間に紙巻きタバコにはない達成感を味わうことができます。
【上級】裏巻きで巻く方法
- ペーパーを反対に折り、のり面が手前の正面に来るようにする
- ペーパーの上にシャグとフィルターをのせる
- のり面を内側に入れ込み、上から濡らし接着させる
- 余ったペーパーを焼く
手で巻く方法を覚えた後は裏巻きに挑戦してみましょう。
裏巻きは余分な紙を燃やす作り方で、よりタバコのうまみを強く味わうことができる方法でもあります。
これも最初は覚えるまでに時間がかかりますが、上手くできると強い達成感と感動を得られます。
なお、余分な紙を燃やす際は、タバコをしっかりと持ち、火傷には十分注意が必要です。
手巻きタバコの3つのメリット
ここからは手巻きタバコの主なメリットを3つに分けて紹介します。
手巻きタバコならではの特徴を具体的に見ていきましょう。
コスパが良い
シャグは紙巻きタバコ1箱と比べると、必ずしも安いとは限りません。
例えば、同じアークローヤルでも紙巻きのアークローヤルが20本540円(税込)なのに対して、シャグのアークローヤル・オリジナル・シャグは30g840円(税込)です。
それではなぜコスパが良いと言えるのかというと、紙巻きタバコは1箱20本ですが、シャグは確実に20本以上タバコを作ることができるためです。
シャグのアークローヤル・オリジナル・シャグは1袋に30gのタバコ葉が入っています。
手巻きタバコ1本につき使用するタバコ葉はおおよそ0.5g~0.8gで、確実に20本以上のタバコを作ることが可能なので、紙巻きタバコに対してコスパが良いと言えます。
自由度が高い
手巻きタバコはシャグ、ペーパー、フィルターを自分好みに組み合わせて作ることができるため、紙巻きタバコとは比べ物にならないほど自由度が高いです。
またペーパーやフィルターにも違いがあるため、さまざまな組み合わせでタバコを楽しむことができます。
さらに、シャグをブレンドしオリジナルフレーバーを作れることも含めれば、その自由度の高さを実感できるでしょう。
それぞれの素材の強みや自分の好みに合わせてオリジナルのタバコを作ることができるので、紙巻きタバコにはない楽しみ方をすることが可能です。
喫煙量が減る
手巻きタバコは1本ごとに自分で作るため、紙巻きタバコのようにすぐに吸えるわけではありません。
そのため、吸うタイミングや本数をその都度意識するようになり、結果として喫煙量をコントロールしやすい特徴があります。
また、1本ごとに作る工程を挟むことで“なんとなく吸う”習慣が減り、喫煙を見直すきっかけにもなります。
手巻きタバコの3つのデメリット
ここからは手巻きタバコの主なデメリットを3つに分けて解説します。
手間や管理のしづらさなど、注意すべきポイントを順に見ていきましょう。
手間がかかる
手巻きタバコは紙巻きタバコに比べて非常に手間がかかる喫煙方法です。
1本1本手作業でタバコを作らなくてはいけないため、すぐ吸える紙巻きタバコに比べると1回の喫煙にかかる工程が多くなり手間がかかります。
また作る手間だけでなく、保管やメンテナンスにも手間がかかり、初心者にはハードルが高い喫煙方法と言えるでしょう。
乾燥を避ける必要がある
シャグは乾燥を避けて保管する必要があり、携帯や管理が難しいものです。
シャグが乾燥すると味わいが辛くなったり、タバコの葉がまとまりにくくなり巻きづらくなります。
そのため、乾燥を避けて保管する必要があり、さらに乾燥した際には加湿も必要になるため、慣れるまでは外では扱いづらいです。
- シガーケースに入れる
- しっかりと封をして保管する
- タッパーなどの密閉できる入れ物に入れて保管する
- 大きめのタッパーと底が深い小皿、加湿したいタバコを用意する
- 小皿に水を入れタッパーの中にタバコと一緒に入れる(この際、タバコが濡れないように注意する)
- 1日~2日ほど安定した場所に置いておく
- この間に小皿の水分をタバコが吸って加湿される
取り扱いが難しい
手巻きタバコは紙巻きタバコに比べて取り扱いが難しいタバコです。
タバコ1本を作ることに慣れるまで時間がかかり、また持ち運びにくさやシャグの散らばりなどもあって取り扱いが難しくなります。
さらに紙巻きタバコに比べて燃焼しにくい場合や灰が落ちにくいことがあり、慣れていないと火傷などの事故につながる可能性もあります。
手巻きタバコに伴う健康面での危険性
手巻きタバコは自分で巻いて作る喫煙方法であり、紙巻きタバコとは作り方や見た目に違いがあります。
その一方で、健康面への影響については共通点も多く、喫煙としての本質的なリスクを理解することが重要です。
紙巻きタバコと同様の危険性がある
手巻きタバコは自作タバコというだけで、紙タバコと同様にニコチン・タールが含まれ、健康面の危険性で言えば紙巻きタバコと同様の危険性があるものです。
タバコはがんになりやすく、男性では4.5倍、女性では2.3倍肺がんで死亡するリスクが高くなるというデータがあります。
タバコによって呼吸器が侵され、息切れや酸素不足、気管支の炎症などが引き起こります。
タバコのリスクに関しては紙巻きタバコも手巻きタバコも変わらないことに留意しながら喫煙しましょう。
材料・巻き方によっては危険性が高まる
手巻きタバコは選ぶシャグや巻き方によって、吸い方の強さや成分の摂取量に違いが出る場合があります。
例えばフィルターを使わずに巻く「両切り」は、タバコ葉をそのまま吸う形になるため、刺激が強くなりやすい傾向があります。
またオーガニック(無添加)のシャグであっても健康リスクが軽減されるわけではなく、喫煙そのものの影響は変わりません。
おすすめの手巻きタバコ3選
健康面での危険性も理解したうえで手巻きタバコに挑戦したい初心者に向けて、おすすめの手巻きタバコを3つ選びました。
これ以外にも多くのシャグがありますが、フレーバーやメンソール入りのものは好みが分かれるため、まずはノンフレーバーのシャグを選ぶことをおすすめします。
チェ・シャグ・シルバー
チェ・シャグ・シルバー700円(税込)は比較的安価でありながら軽い吸い心地で、初心者におすすめしたいシャグの一つです。
また無添加タバコのため、余計な添加物やフレーバーが入っておらず、誰でも吸いやすいタバコです。
さらに、チェ・シャグ・シルバーに付属のペーパーとレギュラーフィルターを合わせることでタバコ葉本来の味を楽しめ、ペーパーを別途用意する必要がないため初心者にも扱いやすいです。
コルツ・スムース・テイスト
コルツ・スムース・テイスト850円(税込)はノンフレーバーで、手巻きタバコ初心者でも吸いやすいマイルドなシャグです。
癖が少なく非常に吸いやすいうえに、タバコ本来の味わいもしっかりと感じられるシャグです。
このシャグにはミディアムサイズのペーパーとスリムフィルターを合わせることで、よりしっかりとした吸い心地を楽しむことができます。
アークローヤル・オリジナル・シャグ
アークローヤル・オリジナル・シャグ840円(税込)は芳醇な甘い香りと強いタバコ感があるシャグで、タバコを吸いなれた人におすすめです。
多少の癖はありますが、甘い香りと強いタバコの味わいを楽しめるため、ハマると抜け出せない魅力があります。
このシャグには付属ペーパーとレギュラーフィルターを合わせ、アークローヤル独特の味わいをゆったりと楽しみましょう。
手巻きタバコのQ&A
手巻きタバコに関するよくある疑問をQ&A形式でまとめています。
購入方法やイメージ、コストなど、基本的なポイントを順に解説します。
手巻きタバコはどこで買える?
手巻きタバコに必要なものはタバコ専門店やドン・キホーテなどで購入できます。
シャグ以外に必要なローラーやペーパーが初心者向けのセットとして売られている場合があるため、まずは吸いやすいシャグとローラーをセットで購入することをおすすめします。
また、タバコ専門の通販サイトは店頭よりも品揃えが充実している場合が多いため、通販サイトでの購入も検討するのがおすすめです。
手巻きタバコを吸っている人のイメージは?
一般的なイメージとして、手巻きタバコを吸っている人は、喫煙そのものをじっくり楽しむ愛煙家という印象を持たれることがあります。
タバコを選び、作り、吸うまでの一連の工程を自分で行うスタイルから、余裕のある大人の嗜好という見られ方につながることもあるでしょう。
また、アニメやドラマ、映画などで女性がのり面を舐めて手巻きタバコを作るシーンが描かれることもあり、そうした描写から独特の雰囲気を持つ喫煙スタイルとして認識される場合もあります。
そのため、手巻きタバコは人によっては少し個性的で印象的な喫煙スタイルと受け取られることがあります。
手巻きタバコ1本あたりのコストは?
手巻きタバコに必要なシャグは商品によって異なりますが、多くの場合1袋あたり約30g入っています。
手巻きタバコは1本につき0.5~0.8gほど使用するため、1本0.5gの場合は1袋で約60本、1本0.8gの場合は約37本作ることができます。
例えばコルツ・スムース・テイスト850円(税込)に加え、ペーパーやフィルターの費用を考慮すると、1本あたり約14~23円程度です。
1本につき使用するシャグの量で1本あたりの価格が変化することは念頭に置いておきましょう。
手巻きタバコの巻き方とメリット・デメリット|まとめ
手巻きタバコにはローラーを使う巻き方や手だけで巻く方法があり、さらにシャグやペーパー、フィルターまで自分で選ぶ必要があるため自由度の高い喫煙方法です。
自由度の高さやコスパの良さなどのメリットがある一方で紙巻きタバコと同様に健康面での危険性があり、紙巻きタバコと比べても健康面のリスクは変わりません。
しかし、手巻きタバコは自らの手で一からタバコを作るという楽しさがあるため、1つの喫煙方法として魅力のある楽しみ方と言えます。




