JTから発売され年々利用者が増えているプルームXですが、プルームXの煙には害があるのか気になる方も多いと思います。
結論から言うと、プルームXのタバコスティックにはニコチンなどの有害物質が含まれているため、吸っている本人はもちろん、周囲の方にも健康被害を及ぼす可能性があります。
本記事ではプルームXに含まれる有害物質について詳しく解説しているので、現在プルームX利用している方やこれから購入しようと考えている方は是非参考にしてみてください。
目次
PloomX(プルームエックス)の煙にはニコチンが含まれている
プルームXのタバコスティックは、燃焼に伴うタールは発生しませんがニコチンが含まれています。
以下のようにプルームXのタバコスティックで一般的な「メビウス・リッチ・プルーム・エックス・プルーム・エス用」の成分を見ると、ニコチンが含まれていることが分かります。
メビウス・リッチ・プルーム・エックス・プルーム・エス用 | |
---|---|
物質名 | 量※ |
水 | 4mg/puff |
グリセリン | 0.5mg/puff |
ニコチン | 0.1mg/puff |
※60秒に1回、1回当たり35mlを2秒間かけて、計6回吸引した場合の1吸引当たりの平均値
タバコスティックにニコチンが含まれているのは、プルームXだけではなくアイコスも同様です。プルームがアイコスより害が少ないわけではないのでご注意ください。
そもそも、タバコの害はニコチン・タール量ではなく喫煙歴やタバコを吸う本数が深く関わっています。次の章で詳しく見ていきましょう。
タバコの害はニコチン・タール量ではなく喫煙歴や本数が影響する
タバコが体に悪いと言われているのは、ニコチン・タールなどの有害物質が長年蓄積されて健康被害のリスクを生むからです。
「ニコチン・タール量が多いから体に悪い」と認知されがちですが、タバコの害は喫煙歴の長さや1日に吸う本数が多いことが直接関係しています。
例えば、ニコチン10mgのタバコを1日1本吸っているケースより、ニコチン1mgのタバコを10年感吸っているほうが、体内のニコチン蓄積量が多くなるとされています。
もちろん、ニコチン量が多いタバコを長期間吸っているほうが体に悪いと言えますが、プルームのような加熱式タバコはが少ないから紙巻きタバコより健康的だ、というわけではありません。
では「健康的にタバコを吸う方法」はないのでしょうか?実は、タバコの減煙を効果的にサポートする「電子タバコ」があります。
健康を意識するなら電子タバコを併用してタバコの本数を減らすことが重要
結論を言うと、タバコの害をできるかぎり減らしつつ喫煙を楽しむには、タバコの吸う本数を意識する必要があります。具体的には、タバコに代わる嗜好品を併用するのが効果的です。
例えば、加熱式タバコのように続々と商品が増えている”電子タバコ”を併用するのも一つの方法です。
日本製の電子タバコは、ニコチン・タールを含まず専用のリキッドを電気加熱することで、様々な水蒸気のフレーバーを楽しむことができる嗜好品です。
ニコチン・タールが入っていない分紙巻きたばこや加熱式タバコに比べ、吸いごたえ満足度は若干劣るものの、タバコ代わりに併用するものとして効果的です。
ただ、ニコチン・タールが含まれていない分煙の量で「吸った感」を感じられるようになっているので、加熱式タバコと電子タバコをケースによって吸い分けるのも良いです。
電子タバコの中で最もタバコに近いのは「DR.VAPE Model 3」
電子タバコも年々色んな商品が販売されていますが、特にタバコ代わりにおすすめなのは「DR.VAPE Model 3(ドクターベイプモデル3)」です。
ドクターベイプモデル3は、内臓バッテリーの力で煙量が多く、吸いごたえが強いのが特徴。
また、フレーバーカートリッジ1つで約600回吸引できる大容量も魅力で、さらに公式サイトではフレーバーカートリッジを常時15%OFFで購入できるなど、コストパフォーマンスも抜群です。
PloomX(プルームエックス)をニコチンなしで吸うことはできない
PloomX(プルームエックス)の煙にはニコチン・タールが含まれていることが分かりましたが、プルームXをニコチンなしで吸う方法はあるのでしょうか。
結論から言うと、プルームXをニコチンなしで吸うことはできません。
今後プルームXでも吸えるニコチンなしスティックが発売される可能性もゼロではないので、プルームXでニコチンなしスティックを吸いたい方は発売されることを願って待ちましょう。
プルームX対応のノンニコチンスティックが発売されていない
それでは、なぜプルームXでニコチンなしで吸うことができないか解説していきます。
プルームXでニコチンなしで吸うことができない理由1つ目は、プルームX専用のノンニコチンスティックが発売されていないためです。
現在ノンニコチンステックが発売されているのはアイコス専用のみなので、プルームXで吸うことができません。
アイコス対応のノンニコチンスティックは加熱方式が違うため使用できない
プルームXでニコチンなしで吸うことができない理由2つ目は加熱方式の違いです。
アイコス3DUOや2.4はヒートブレード、新型のシリーズでは誘導加熱技術によりどちらもタバコスティックの内側から加熱していくのに対し、プルームXはタバコスティックを外側から加熱していきます。
そのため、上手く加熱することができず無理矢理差し込んで加熱したとしても本来の味を楽しむことができません。
実際にプルームXでニコチンなしスティックを吸ってみた記事はこちら!
当サイトでは実際にプルームXでアイコスイルマ対応のニコチンなしスティックを吸ってみた様子をまとめた記事を公開しています。
プルームXでどうしてもニコチンなしスティックを吸ってみたいと考えている方や、公式では対応していないと記載があるだけで実際は吸えるのではないかと考えている方もいると思います。
結論から言うと、プルームXではアイコス対応のノンニコチンスティック「ニコレス」は吸えませんでしたが、どういった様子か気になる方は是非こちらの記事をご覧ください!
PloomX(プルームエックス)の副流煙について解説!
ここまでは、主に喫煙者が吸う煙について解説しましたが、本項ではPloomX(プルームエックス)の副流煙について解説します。
紙巻きタバコの煙には、喫煙者が直接吸い込む主流煙と、火のついたタバコの先端部分から立ち上る副流煙があります。
フィルターを通さない副流煙は喫煙者本人が吸う主流煙より高濃度の有害物質が含まれているため、直接吸い込んでしまうと非常に危険です。
プルームXは火を使わないため副流煙は発生しないが体に悪い蒸気(たばこベイパー)は発生する
先ほどもご紹介しましたが、副流煙とは一般的に紙巻きタバコの燃焼しているタバコの先から発生する煙のことを言います。
プルームXはタバコスティックの先端に火を付けないので、紙巻きタバコのように燃焼しているタバコの先から副流煙が発生することはありません。
しかし、プルームXを使用しているとデバイスの内部が茶色く汚れてしまうことから、有害物質を含んだ体に悪い蒸気はある程度加熱部分からも発生していると考えて良いでしょう。
プルームXは吐き出した煙(たばこベイパー)によって受動喫煙には該当してしまう
タバコのような副流煙は発生しないとご紹介したプルームXですが、プルームXでも主にタバコスティックの吐き出した煙(たばこベイパー)によって、望まない喫煙「受動喫煙」に該当してしまいます。
加熱式タバコは紙巻きタバコに比べれば、発生する臭いや有害物質を含んだ煙(たばこベイパー)は少ないですが少量でも確実に発生しています。
そのため、妊娠中の方や小さい子どもが周囲にいるときは、受動喫煙にならないよう特に注意を払わなければなりません。
PloomX(プルームエックス)を使用した際に起こりうる健康被害について解説!
続いては、PloomX(プルームエックス)を使用した際に起こりうる健康被害について解説していきます。
プルームXの煙には発がん性物質であるアセトアルデヒドや、強い毒性を持つ一酸化炭素も含まれています。
クリーンなイメージを持たれがちなプルームXですが、実は人体に大きな健康被害をもたらす有害物質を含んでいるのです。
プルームXのタバコスティックに含まれるニコチンによってに依存性に陥ってしまう
先ほどもお伝えした通りプルームXにはニコチン量が0.8mg程度含まれていると考えられています。
ニコチン量が0.8mgとはメビウスやセブンスターと変わらない程の量なので、まず第一に考えられる健康被害として喫煙することで紙巻タバコと同じ様にニコチン依存性になってしまう可能性があります。
ニコチン依存症とは、血液中のニコチン濃度が一定以下になると不快感を覚え、喫煙を繰り返してしまう疾患です。
プルームXから発生する蒸気(たばこベイパー)によって肺がんなどのリスクが高まる
中毒性の高いニコチンによってニコチン依存性に陥ってしまうと、日常的に加熱式タバコを吸うようになります。
加熱式タバコを日常的に吸い続けると、プルームXから発生する煙(たばこベイパー)の中に含まれる有害物質によって肺がんなど様々な病気のリスクが高まります。
特にプルームXは約5分間無制限に吸うことができるという特徴がありますが、吸う回数が多い分だけ体内に取り込む有害物質も多くなるので、健康に配慮したい方は注意が必要です。
- 鼻腔びくう
- 副鼻腔がん
- 口腔・咽頭がん
- 喉頭がん
- 食道がん
- 肺がん
- 肝臓がん
- 胃がん
- 膵臓がん
- 子宮頸けいがん
- 膀胱がん
- 慢性閉塞性肺疾患
- 急性好酸球性肺炎
PloomX(プルームエックス)の煙に含まれる成分・有害物質を解説!
本項ではPloomX(プルームエックス)の煙に含まれる成分・有害物質を解説していきます。
プルームXの煙に含まれる成分・有害物質は公式のJTから公表されているので、そちらを参考にご紹介します。
また、紙巻きタバコとプルームXに含まれる有害物質はどれくらい違うのかも比較しているので、是非最後までご覧ください!
プルームXから発生する煙に含まれる健康懸念物質一覧
「健康懸念物質」とは、タバコ葉の燃焼によって生成される煙に含まれる物質の中で、WHO(世界保健機関)が健康リスクの観点から含有量の削減を最優先している9つの物質のことを指します。
また、プルームXは1パフ(吸引)に含まれる健康懸念物質が平均90%~95%低減されたという調査結果を発表しています。
プルームXから発生する煙に含まれる健康懸念物質は以下の通りです。
メビウス・リッチ・プルーム・エックス・プルーム・エス用に含まれる健康懸念物質 | ||
---|---|---|
物質名 | 量 | 単位 |
アセトアルデヒド | 9.64 | μg/puff |
アクロレイン | 0.253 | μg/puff |
ベンゾ[a]ピレン | 0.0479 | ng/puff |
ベンゼン | 0.0105 | μg/puff |
1,3-ブタジエン | BDL(0.00264) | μg/puff |
一酸化炭素 | NQ(0.0203) | mg/puff |
ホルムアルデヒド | 0.300 | μg/puff |
4-(メチルニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン(NNK) | 1.20 | ng/puff |
N-ニトロソノルニコチン(NNN) | 2.13 | ng/puff |
紙巻きタバコとプルームXの有害物質の比較
では実際に、紙巻タバコとプルームXの煙に含まれる有害物質を比較してみましょう。今回参考にした研究資料は前世代機であるプルームSのものですが、後継機であるプルームXと同じタバコステックを使用しているため置き換えても問題ないでしょう。
以下のグラフを見るとニコチンの曝露量に関して、紙巻きタバコとプルームSとの間には大きな差がないことが分かります。
しかし、2枚目のグラフでは紙巻タバコの有害物質の曝露量を基準とするとプルームSの有害物質の曝露量は大きく低減しています。また、次世代機であるプルームXは更に低減されていると考えられます。
プルームXの煙には害があるのか・ニコチンなしで吸う事ができるかまとめ
本記事ではプルームXから発生する煙・副流煙には害があるのかや、その煙に含まれている成分・有害物質を詳しく解説しました。
プルームXはニコチンの量は紙巻タバコと同じくらい含まれていますが、その他の有害物質は低減されているということが分かりました。
しかし、有害物質が低減されているからといって健康のリスクが無くなる訳ではないということを忘れないでおきましょう。