電子タバコと加熱式タバコはイメージが似ているアイテムですが、タールやニコチンの害以外にも具体的な違いがあるのかが知りたい方も多いようです。
結論から言うと、電子タバコと加熱式タバコには有害物質やタバコ葉の有無のほか、発生する煙の匂いが臭いかどうかといった様々な違いが挙げられます!
この記事では、電子タバコと加熱式タバコを比較して共通点や違いをご紹介するほか、どちらが体に悪いのかも解説していくので、健康リスクが気になる方もぜひ参考にしてみてください。
目次
電子タバコと加熱式タバコの特徴を解説!
電子タバコと加熱式タバコは、人によっては混同してしまっている方も多く、特に非喫煙者の方は具体的な違いや特徴をご存じない方も多いようです。
上記のタバコはそれぞれ煙の成分・加熱方法・有害性の有無・使い方といった様々な特徴があり、特徴を整理することで違いが明確に分かるようになるでしょう。
まずは、電子タバコと加熱式タバコの特徴をそれぞれ分かりやすく解説していくので、違いや共通点を把握する上での参考情報としてチェックしてみてください。
電子タバコの特徴
電子タバコの最大の特徴は、タバコ葉を使わないリキッドを加熱して、発生した水蒸気のフレーバーや香りを楽しむアイテムであることです。
使い方にも様々なタイプがあり、吸うだけで使える使い捨て式やカートリッジを交換する充電式のほか、リキッドを補充するタイプなどが販売されています。
リキッドにタバコ葉が使われておらず、健康リスクが極めて低い点や、タバコ税増税の影響を受けないのでコストを抑えられる点がメリットと言えるでしょう。
加熱式タバコの特徴
加熱式タバコはタバコ葉の詰まったスティックやカプセルをデバイス内部で加熱して、発生したタール・ニコチン入りの煙を吸い込む喫煙方法です。
アイコス・グロー・プルームシリーズなどが加熱式タバコに該当し、火を使わないため紙巻きタバコよりも煙の量は控えめですが、依存性などの健康リスクは存在します。
デバイスの加熱温度によって吸いごたえが変化するため、加熱温度が高いほどキック感が向上しますが、タールの発生量も増えてしまう点は注意しなければなりません。
電子タバコと加熱式タバコの4つの違いを比較
電気タバコと加熱式タバコの特徴が分かったところで、次は各種タバコの具体的な違いについて確認していきましょう。
主な違いとしてタールやニコチンの有無・タバコの臭い・タバコ葉の有無・商品の分類が挙げられ、どちらのタバコを選ぶか検討する上で大切なポイントでもあります。
ここからは電子タバコと加熱式タバコの4つの違いを解説していくので、乗り換えやデバイスの購入を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
- タール・ニコチンの有無
- 匂いが臭いか
- タバコ葉の有無
- 商品の分類
違い①:タール・ニコチンの有無
電子タバコと加熱式タバコの違いを比較するポイント1つ目は、タール・ニコチンが入っているかどうかです。
日本は薬機法によってニコチン入りリキッドの製造や販売が規制されているため、電子タバコのリキッドにタールやニコチンは一切含まれていません。
加熱式タバコのスティックやカプセルにはタールやニコチンが含まれているので「禁煙を目的としているかどうか」も両方を比較する重要なポイントと言えます。
違い②:匂いが臭いか
電子タバコと加熱式タバコの違いを比較するポイント2つ目は、発生する煙の匂いが臭いかどうかです。
加熱式タバコは加熱する際に穀物を蒸したような独特の匂いが発生するほか、煙に細かな粒子の臭気成分が含まれているので臭いと感じる方が多いです。
一方で電子タバコから発生するのは香料つきの水蒸気に過ぎないので、嫌な匂いと感じる方は少なく、服や髪の毛に匂いが残ることもありません。
違い③:タバコ葉の有無
電子タバコと加熱式タバコの違いを比較するポイント3つ目は、タバコ葉が使われているかどうかです。
加熱式タバコは専用スティックやカプセルにタバコ葉が使用されており、デバイスで加熱した際に発生した水蒸気からタールやニコチンを摂取しています。
電子タバコはリキッドにタバコ葉を使っていないため有害物質が発生しないほか、タバコ税増税とも無関係なので値上がりの心配が少ないのも特徴と言えるでしょう。
違い④:商品の分類
電子タバコと加熱式タバコの違いを比較するポイント4つ目は、商品の分類です。
タバコ葉を使っているかどうかでたばこ事業法の商品分類が変わるため、タバコ葉を使う加熱式タバコは20歳未満の購入や使用が法律で禁じられています。
電子タバコはタバコ葉を使わないので法的な年齢規制はありませんが、ニコチン入りタバコへの抵抗が薄れる懸念から、未成年者への販売を自主規制している販売店が多いです。
電子タバコと加熱式タバコの3つの共通点をご紹介
電子タバコと加熱式タバコの違いを具体的に解説してきましたが、実はいくつかの共通点があり、似ている部分が混同されやすい原因とも言い換えられます。
上記のタバコはどちらも火を使わずに水蒸気を吸い込む点は共通しており、紙巻きタバコと比べて体への負担が少ないので、禁煙目的で乗り換える方も少なくありません。
続いては、電子タバコと加熱式タバコの共通点を3つご紹介していくので、それぞれの特徴をより深く理解するためにも引き続き参考にしてみてください。
- 火を使わない
- 煙ではなく水蒸気を吸い込む
- 紙巻きタバコよりも有害物質が少ない
共通点①:火を使わない
電子タバコと加熱式タバコの共通点1つ目は、火を使わない喫煙方法であることです。
どちらのタバコも電子機器でスティックやリキッドを加熱して喫煙するアイテムなので、ライターやマッチを用意する必要がありません。
巻紙やタバコ葉を燃やさないので焦げ臭さがなく、紙巻きタバコよりも臭い残りが少ない点は両方に共通するメリットと言えるでしょう。
共通点②:煙ではなく水蒸気を吸い込む
電子タバコと加熱式タバコの共通点2つ目は、煙ではなく水蒸気を吸い込むことです。
加熱式タバコのスティックや電子タバコのリキッドを加熱して発生する水蒸気を吸引しており、前述のように火を使わないので正確には「煙」ではありません。
近年では加熱温度の高い加熱式タバコデバイスや、電子タバコの濃厚なフレーバーなど、紙巻きタバコに引けを取らない吸いごたえを実現した商品も多く登場しています。
共通点③:紙巻きタバコよりも有害物質が少ない
電子タバコと加熱式タバコの共通点3つ目は、紙巻きタバコよりも有害物質が少ないことです。
ニコチンやタールを含まない電子タバコはもちろんのこと、タバコ葉を燃焼させない加熱式タバコもタール量が少ないため、体への負担を抑えられるメリットがあります。
しかし、それぞれのタバコで発生する水蒸気を肺に入れ続けるリスクに関しては未解明な部分も多く、いずれにせよ吸い過ぎには十分に注意しなければなりません。
電子タバコと加熱式タバコはどっちが体に悪いのか有害性を解説
電子タバコと加熱式タバコを比較した違いや共通点を解説してきましたが、結局のところ「どちらが体に悪いのか」が気になるところです。
結論から言うと、有害物質を含む加熱式タバコの方が体に悪い喫煙方法ですが、電子タバコに関しても健康リスクが潜んでいる可能性があります。
最後に、電子タバコと加熱式タバコを比較してどっちが体に悪いのか、有害性について詳しく解説していくのでぜひ目を通してみてください。
発がん性物質を含む加熱式タバコの方が体に悪い
加熱式タバコは水蒸気に依存性のあるニコチンや発がん性物質のタールが含まれており、電子タバコよりも有害性の高い喫煙方法と言えます。
電子タバコのリキッドは依存性や発がん性といったリスクがないため、禁煙目的で使いたい方におすすめのアイテムと言えるでしょう。
加熱式タバコは紙巻きタバコよりも比較的負担の少ない喫煙方法ですが、ご自身や周囲への健康被害が不安な方には電子タバコがおすすめです。
電子タバコも無害であるとは言い切れない
加熱式タバコよりも電子タバコの方が安全と解説しましたが、有害性に関しては研究段階であり、現時点で判明していない健康リスクが潜んでいる可能性もあります。
例えば、電子タバコのリキッドは食品添加物として使用される安全な成分で構成されていますが、水蒸気として肺に入れた時の有害性については明らかになっていません。
現時点では比較的安全と言えますが、電子タバコにも健康リスクがある可能性を考慮したうえで、喫煙マナーを守って適度に嗜むようにしましょう。
電子タバコと加熱式タバコでタール・ニコチンの有無などの違いを比較!共通点や体に悪い有害性まとめ
この記事では、電子タバコと加熱式タバコの特徴を比較した共通点や違いのほか、喫煙に関してどちらが体に悪いのかをまとめて解説しました。
電子タバコと加熱式タバコはどちらも水蒸気を吸引するアイテムですが、タバコ葉やタール・ニコチンの有無などの違いがあり、どちらを購入するかを選ぶ上での重要なポイントになります。
加熱式タバコのほうが有害性が高い一方で、電子タバコにも健康リスクが潜んでいる可能性もあるため、メリット・デメリットを把握した上で自分にあった喫煙方法を選んでみてください!